かつて肥沃だったこの辺境は、忌まわしい魔物どもの脅威に晒されていた。このままでは、力を蓄えた奴らがやがて王国へ侵攻を始めるだろう。
かくて、貴方はじめ有数の領主たちに王の命が下された。
「野蛮な者どもを退け、略奪された富を取り戻せ。堕ちたる大地を奪還せよ。かの地に平和を!」
Funagain再入荷か何かで見かけて、e-bay探して購入。

ろしあーのぉくにかぁらーやぁーってきたー
曰く、
「魔物と戦え。宝を集めろ。かの地を解放せよ」
とのコトですが、
魔物も出てこなきゃぁ、宝ってもコインだけ。
そうゆう意味ではどーなんだかなコピー。
イラストは、私的には80年代?のお菓子のオマケ(ネクロスの要塞とかな)ライクでアリも。
ファンタジー陣取り盤ゲーム。
何と云うか、『リスク』より温和で『カタン』より粗暴な?印象。・・ダイスレスで没交渉なだけか。
まずは、参加人数に応じた枚数のヘクスタイルを無作為に並べて(カタンよろしく)今回のマップを作ります。
中央に山札が1つ。軍隊カードと城砦カード、魔法カードからなります。そっから引いて各自手札8枚、軍資金の銅貨25枚、任意の従者トークン2個でスタート。
従者トークンは【戦士】【職人】【魔術師】の3種があり、手札をプレイする際のコストとして必要なものです(描かれた種類と数だけタップ…(C)WotC?)。
それこそ『Magic』知ってると話の早いコト
左から
軍隊カード《鉾槍兵》プレイには【戦士】2個+【職人】1個が必要
城砦カード《見張り塔》プレイには【職人】2個が必要
魔法カード《疫病》プレイには【魔術師】3個が必要
…etc.
軍隊カードは攻撃値(赤い数字)を持ち、土地を制圧するのに直接必要なので最も重要です。さらに配置後は隣接するヘクスに対して支援値(白い数字)を持ちます。コストがバラけてるのでややプレイしづらいのが難点。
城砦カードは侵攻には使用できず、自軍の制圧済みの土地に配置して支援値を追加で得るためだけのものです。とりあえず打った楔をグリグリ広げる?感じで。コストは【職人】で統一されてます。
魔法カードは文面の効果を持ちます。侵攻時の攻撃値にボーナスを与えたり、従者トークンを一時的に増やしたり、他のプレイヤーに軽くチョッカイかけたりできます。コストは【魔術師】で統一。
他方、ヘクスにはそれぞれ数字が書かれており、
プレイした軍隊カードの攻撃値
+ 隣接する自軍の支援値
がソレと同値以上なら制圧。その数だけ銅貨を受け取り、カードをそこへ配置します。

置ける軍隊カード、城砦カードは1つのヘクスに1枚ずつだけ。移動させもできんので、次の一手を読みつゝ・・
基本ルールでは、金は従者トークンの購入にしか使用しません。自手番に1個だけ購入できますが、銅貨5枚必要なので、黒字になるのはまぁゲーム中盤以降かと。
侵攻にあたってはおおむね
【戦士】≧【職人】>【魔術師】
のウェイトになりますが、【魔術師】は魔法コストになる他、手札補充の補助になる(1個タップで1枚ドロー)のでコレも安易には外せません。いぃバランス。
全員が連続して侵攻できずに一巡するとゲーム終了。最も金を持ってた者が勝利。
終盤には、
「残るパネルはあと5枚・・アタぁーックチャァーンス」
ってな感じ?に。どうあれ自然に収束してくあたり、とてもプレイしやすいです。
要は、
金→従者トークン→軍隊カード→金
と回してくのですが、手札とトークンのやりくりはもちろんとして、後半は支援がないと制圧できない土地ばっかになるので、攻めたい土地へのアクセスの確保が重要でしょな。
とは云えコレ、上級ルールになるとイロイロ違うゲームになり。
「自陣地に隣接した空き地へしか侵攻できない」
コトと、
「隣接する支援値を他軍のものも適用する」("noblesse oblige"だそな)
ようになるのが2大変更点。
干渉し合いの板挟みで悩みどこが増える展開になりそなので、採用はお好みで・つって。
仮邦題:『カンラク地のセイフク』 2007/08/08
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