優秀な錬金術師と掛けまして、サラリーマンの定年退職と解きます。
そのココロは―…

右上から時計回りに、金・鉄・銀・銅の図案
プレイヤーは錬金術師となり、より多くの金属を精製することを目指すカードゲーム。
昨今の金属価格高騰を背景に(知らん)ありそでなさそな設定・・とはいえ単なるアブストラクトチックな。みんなでジグソーパズル組み立てつつ、棒倒し(棒が倒れんように砂を取るアレ)してるといえばシックリ・・来ませんね。
金属を表わすカードが4種類。鉄>銅>銀>金の割合で山札に含まれます。各自手札3枚でスタート。
手番ごとに手札から場に並べて置きます。守るべき配置ルールは2つ。
一、鉄をベースにレアリティ順に1枚ずつ、上に重ねて置くこと。
一、「違う場所に同種の金属を好きなだけ置く」か、「同じ場所に異種の金属を好きなだけ置く」か選ぶこと。いずれにせよ1手番に最低1枚は置かねばならない。
カードの並べ方が独特。何回やってもワリと慣れない。
鉄なら9枚、銅なら7枚、銀なら5枚(玩具ノ缶詰ニ非ズ)、金なら3枚並べることで精製されて得点できます。
精製されると、鉄なら5枚、銅なら4枚、銀なら3枚、金なら2枚を任意の場所から取り除きます(うち1枚を得点として手元に置く。種類不問で1枚1点)。

整然と並べるより何となく神秘的な感じがするから素敵(単純)
(図1)あと1枚金を置くと3枚繋がる状態。置いたら、うち2枚を取り除く。すると・・・

(図2)銀が5枚繋がる。さらにその銀のうち3枚を取り除くと・・・

(図3)銅が7枚繋がる。ここから取り除けるのは4枚なので、どーやっても連鎖はここまで。
この取り除く枚数が絶妙というか、何か連鎖しそうでしてくれません。なので、図のごとく金からポロっと3連鎖とかいったらかなり嬉しい。他人はどーか知らんが、自分は『ぷよぷよ』でゆうところのフィーリング連鎖?しかできません。
で、手札3枚まで補充して手番終了。山札の底ら辺りに仕込んだゲームオーバーカードが引かれたらゲームオーバー(さもありなん)で、得点を集計して勝者を決します。
手札を回転させるには、他人の肥やしになるとわかっててもある程度掃いていくしかないのですが、オプションとして手札の代わりに山札の上の1枚を引いて場に出すことができます。引いてしまえば可能な限りソレを置かねばならないという、ある種の運試しですが、配置ルールに則りさえすれば追加で手札からカードを出せるので、うまくすると単純に手数が増えうるという、なかなかメイクドラマ(きょーび云うか?)なオプションです。
錬金術師のクセに金でも鉄でも1枚1点で、金の価値がせいぜいタイブレイカーでしかないあたりストイック?な。冶金学(バネスト訳)の名はダテでなく。
あと、ドイツ製(たぶん)のわりに紙質がなってない(偏見)。鉄なら鉄製でッ、とは云わんが、どっちかというと傷みやすい遊び方のゲームなので、もぉチョい気ぃ遣ってもらいたかったなー、と。
そのココロは―…
…―たくさん金属(勤続)、精製(清々)するでしょう!・・
スイマセンでした。はい。
仮邦題:『冶金学者シンポジウム』 2007/03/23
|